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最強ビジネス・法人カードを徹底比較【ポイント還元率・年会費・ステータス】

ポイント還元率、コスパ、ステータス、最強ビジネス・法人カードはどれ?

最強ビジネス・法人カードを徹底比較【ポイント還元率・年会費・ステータス】

会社代表者や個人事業主(フリーランスの方も含む)なら一枚は持っておきたいビジネス・法人カード。

経費精算が楽になるだけでなく、ビジネスや旅行時に役立つ付帯サービス、そしてキャッシュフローの安定化とビジネス・法人カードがもたらすメリットはたくさんあります。

そこで今回は「最強」のビジネス・法人カードをFP資格(ファイナンシャルプランナー)を持つ私が以下の3点を基準に最強のビジネス・法人カードを選出してみました。

  • ポイント還元率「最強」のビジネス・法人カード
  • 年会費などランニングコスト「最強」のビジネス・法人カード
  • ステータス「最強」のビジネス・法人カード

これからビジネス・法人カードの申し込みを検討している方も、より良いビジネス・法人カードに乗り換えたいとお考えの方もぜひあなたの「最強」ビジネス・法人カードを見つけてくださいね。

Contents
  1. 最強の法人カードに共通するポイント
  2. FPが選ぶポイント還元率「最強」のビジネス・法人カード
  3. FPが選ぶ年会費などランニングコスト「最強」のビジネス・法人カード
  4. FPが選ぶステータス「最強」のビジネス・法人カード

最強の法人カードに共通するポイント

ポイント還元率、年会費などのランニングコスト、ステータスなど人によって最強となるビジネス・法人カードは異なりますが、どれにも共通の押さえるべきポイントや要素があります。

  • 追加カード設定がある
  • 付帯サービスが充実している
  • 国際ブランド

なぜこれらが最低限抑えるべきポイントなのでしょうか。

追加カード設定がある

個人事業主の場合であれば問題ありませんが、法人代表者であればビジネス・法人カードは経費精算の手間を省くために社員や役員に持たせておきたいところ。

そうすることにより経費精算によるバックオフィスへの負担を軽減することができ、Web明細などで経費の見える化を可能とします。

ビジネス・法人カードによっては追加カードが設定できないものがあるので、選ぶ際には注意しましょう。

また家族に持たせることができる家族用のカードを追加できるものもあります。

ただし、ビジネス・法人カードを家族がプライベートで使用してしまうと、経費生産に仕様が出るのでなるべく使い分けをした方が良いでしょう。

付帯サービスが充実している

ビジネス・法人カードはビジネスシーンや旅行・出張時に役立つ付帯サービスが用意されている場合が多いです。

基本的に付帯サービスは一般カード<ゴールドカード<プラチナカードとグレードが高くなるにつれ充実していきますが、それに伴い年会費が必要となってきます。

付帯サービス例

海外旅行傷害保険付帯 国内外に旅行・出張時の万が一があった際に
補償してくれる保険
福利厚生サービス 宿泊施設利用や割引など
ショッピング保険 買い物をした際に万が一破損や盗難にあった場合に
一定期間補償が受けられる
空港ラウンジ利用 国内外の空港ラウンジを無料で利用できるなど
手荷物紛失・遅延保険 旅行や出張時に手荷物紛失があった場合、
飛行機が遅延やキャンセルされた場合に補償を受けられる
ETCカード発行 ETCカードを複数枚
発行することができる
マイレージの獲得 ビジネス・法人カードを利用するとマイレージを
獲得できる場合がある
ホテルやレストランの割引 出張、接待や会食などの際にホテルや
レストランで割引などの優待が受けられる
コンシェルジュサービス プラチナカードなどでは専任のコンシェルジュに
様々なサポートを依頼ができる
クラウド型精算ソフトと連携 freeeやsalesforceなど
クラウド型サービスと連携ができる
キャッシング機能など 急に現金が必要になった際に
キャッシング利用できる

国際ブランド

国際ブランドとはVISA、Mastercard、Amex(アメリカン・エキスプレス)、Diners Club、JCBなど、世界中の国や地域で決済などが利用できるブランドのこと。

日本にはニコスカードなども存在するが、海外では利用できない。

各国際ブランドには特徴があり、利用目的に応じて選ぶ必要があります。

VISA 知名度やシェア最強といえばVISA。
特にアメリカ方面で強く、サービスも充実
Mastercard VISAに次いでシェアが高いのがMastercard。
ヨーロッパ方面でシェア率が高い
Amex(アメリカン・エキスプレス) ステータス最強の国際ブランド。
質の高い提供サービスで知られる
JCB 日本生まれの国際ブランド。海外での日本語サポートに
定評があり、アジア圏やハワイなどに強い
Diners  Club 世界初の国際ブランド。アメックスと同様ステータスの
高さが特徴。ただし使える国や店舗は制限がある
中国銀聯(ユニオンペイ) 中国で生まれた国際ブランド。
中国に滞在するなら必須とも言われる

FPが選ぶポイント還元率「最強」のビジネス・法人カード

ポイント還元率とはビジネス・法人カードで決済した際に利用金額に対していくら(何パーセント)のポイントが付与されるかを示したもの。

各ビジネス・法人カードには独自のポイントが設定されており、商品券やマイル、アイテムと交換することが可能。

つまりポイント還元率が高いカードを選べば、ビジネス・法人カードを利用すればするほどお得になり、経費削減になるというわけです。

ビジネス・法人カードのポイント還元率は0.25%から0.5%に設定されているものが多く、もともとポイントが付与されないものもあります。

ポイント還元率「最強」のビジネス・法人カード1位:アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード・ゴールド

年会費

31,000円+税

サブカード年会費 12,000円+税
ETCカード年会費 500円+税
ポイント還元率 1.0%
申込資格 20歳以上の個人事業主または法人代表者
限度額 個別に設定
旅行傷害保険 海外:最高1億円 国内:最高5,000万円
ショッピング保険 最高500万円
国際ブランド AMEX(アメックス)

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード・ゴールドの最強ポイント

ポイント還元率「最強」のビジネス・法人カード1位はアメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード・ゴールドです。

ポイント還元率1.0%と高いことに加え、「メンバーシップ・リワード ANAコース」に登録することで(有料)ANAのマイルへの交換率が同じ1.0%になる、非常にお得感が強いビジネス・法人カードです。

ゴールドカードなので付帯サービスも文句がなく、押さえるべきポイントが全て抑えられたまさに最強ビジネス・法人カード。

ポイント還元率「最強」のビジネス・法人カード2位:アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード

年会費:初年度 12,000円+税
サブカード年会費 6,000円+税
ETCカード年会費 500円+税
ポイント還元率 1.0%
申込資格 20歳以上の個人事業主または法人代表者
限度額 個別に設定
旅行傷害保険 国内外:最高5,000万円
ショッピング保険 500万円
国際ブランド AMEX(アメックス)

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードの最強ポイント

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードもゴールドに負けず劣らずとポイント還元率が高いビジネス・法人カードです。

付帯サービスは流石にゴールドやプラチナには劣りますが、その分、年会費が安くコスパの高い一枚となっているのでおすすめです。

こちらもゴールドと同じく「メンバーシップ・リワード ANAコース」に登録することで非常に高い交換率でマイルに交換も可能。

ポイント還元率「最強」のビジネス・法人カード3位:EX GOLD for Biz M

年会費:初年度 無料
年会費:初年度 2,000円+税
サブカード年会費 無料/3枚まで
ETCカード年会費 無料
ポイント還元率 0.5%〜1.0%
申込資格 法人代表者/個人事業主は EX Gold for Biz Sが対象
限度額 10万円~300万円
旅行傷害保険 海外最高2,000万円(自動付帯)、国内最高1,000万万円(自動付帯)
ショッピング保険 年間100万円まで
国際ブランド VISA、Mastercard

EX GOLD for Biz Mの最強ポイント

最後のおすすめ3位はオリコが発行する、EX GOLD for Biz Mです。ちなみにfor Biz Mは法人代表者を対象としており、for Biz Sは個人事業主を対象としたビジネス・法人カード。

どちらも対象者と名前が違うだけでサービス内容などに大きな違いはありません。

初年度年会費無料、2年目から2,000円(税抜き)という破格の年会費にも関わらず、旅行傷害保険やショッピング保険など付帯サービスはしっかりとついてくるお得なビジネス・法人カード。

ポイント還元率は年間の仕様額に応じてボーナスが付く仕組み。ステータスはゴールドやプラチナの他のビジネス・法人カードに劣るかもしれませんが、バランスの良さから非常に人気の一枚です。

FPが選ぶ年会費などランニングコスト「最強」のビジネス・法人カード

ビジネス・法人カードは付帯サービスが充実したものを選ぶと年会費が必要になってきます。年会費は経費で落とすことができるとはいえ、人によってはそれほど付帯サービスを必要としない方もいらっしゃるでしょう。

そんな方に向けて、年会費などを含めたランニングコスト最強のビジネス・法人カードを3枚ピックアップしました。

年会費などランニングコスト「最強」のビジネス・法人カード1位:三井住友ビジネスカード or Owners

年会費 1,250円+税
サブカード年会費 400円+税(2名から1名につき 初年度年会費無料)
ETCカード年会費 500円+税(前年に利用が一度でもあれば翌年無料)
ポイント還元率 0.5%
申込資格 20歳以上の個人事業主または法人代表者
限度額 原則10~150万円
旅行傷害保険 海外最高2,000万円(利用付帯)
ショッピング補償 年間100万円まで海外での利用のみ対象
国際ブランド VISA、Mastercard

三井住友ビジネスカード or Ownersの最強ポイント

ビジネス・法人カードで永年無料というクレジットカードはほとんどありません。あっても、追加カード設定がない、付帯サービスが充実していないなどビジネス・法人カードとしてはあまりおすすめできません。

そうなるとコスパ最強のカードとして挙げる事が出来るのが、住友ビジネスカード or Ownersです。

住友ビジネスカード or Ownersは年会費、サブカード年会費共に非常に低く設定されており、ランニングコストを押さえる事が可能。

しかし年会費が安いからといって、付帯サービスが乏しいわけではありません。

ポイント還元率も0.5%と一般カードステータスの中では標準以上で旅行傷害保険、ショッピング補償あり(海外のみ)と使い勝手の良いビジネス・法人カードでおすすめです!

年会費などランニングコスト「最強」のビジネス・法人カード2位:JCB法人カード

年会費:初年度 無料
年会費:2年目以降 1,250円+税
サブカード年会費 1,250円+税(初年度無料)
ETCカード 無料
ポイント還元率 0.5%
申込資格 18歳以上高校生は除く法人または個人事業主
限度額 100万円
旅行傷害保険 国内外:最高3,000万円(利用付帯)
ショッピング補償 最高100万円(海外)
国際ブランド JCB

JCB法人カードの最強ポイント

JCB法人カードもバランスのとれた、コスパの良いビジネス・法人カード。追加カードの年会費がおすすめ1位の三井住友ビジネスカード or Ownersよりも高いくらいで、あとの付帯サービス内容は引けを取りません。

こちらのJCB法人カードは利用額に応じてポイントが付与されるクレジットカードですが、ポイントの代わりにキャッシュバックされるJCBビジネスプラス法人カードというものもあるのでお好みで選ぶのが良いでしょう。(ただしキャッシュバック型は旅行傷害保険が付帯しない)

年会費などランニングコスト「最強」のビジネス・法人カード3位:セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード

年会費:初年度 1,000円+税
サブカード年会費 ファミリーカード無料/4枚まで
ETCカード 無料/5枚まで
ポイント還元率 0.5%
申込資格 個人事業主様・法人代表者(18歳以上 学生不可)
限度額 30万円〜150万円
旅行傷害保険 なし
ショッピング補償 なし
国際ブランド AMEX

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードの最強ポイント

おすすめ3位のセゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードは実は元々は個人向けに作られたクレジットカードですが法人口座も登録できるのが特徴です。

年会費は1,000円+税と非常に安く、限度額も大きい使いやすいクレジットカードですが、欠点は追加カードが発行できない事(家族カードは可能)。

そのため社員が経費精算に利用する事ができないので、このカードは個人事業主向けと言えるでしょう。

FPが選ぶステータス「最強」のビジネス・法人カード

ステータスの高さとは社会的地位や信頼度の高さのこと。そのカードを持っていることでこの人は社会的に高い地位を持っており、高い信頼性を持っていると証明できるわけです。

ビジネス・法人カードにおけるステータスを偏差値のような数字で表すことはできませんが以下の点で相対的に評価が可能。

  • ビジネス・法人カードのグレード
  • 年会費の高さ
  • 審査の通りにくさ
  • 見た目やイメージ

これらのポイントを満たしているビジネス・法人カードが最強のステータスを持つクレジットカードと呼べるはず。

そうなると自ずとプラチナカードに絞られてくるわけです。では、早速FPが選ぶステータス「最強」のビジネス・法人カードをランキング化していきましょう。

ステータス「最強」のビジネス・法人カード1位:アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード

年会費:初年度 130,000円+税
サブカード年会費 5枚目から13,200円+税(4枚まで無料)
ETCカード年会費 無料
ポイント還元率 0.75%
申込資格 学生を除く20歳以上の個人・法人の方
限度額 基本的に制限なし
旅行傷害保険 海外最高1億円(利用付帯)、国内最高5,000万円(利用付帯)
ショッピング保険 年間最高500万円まで
国際ブランド AMEX(アメックス)

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カードの最強ポイント

ステータス最強といえばやはりアメックスかダイナースになるのではないでしょうか。その中でもグレードの一番高いアメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カードがおすすめ1位です。

プラチナカードということもあり、年会費も13万円(税別)と高額ですが、旅行傷害保険最高1億円(海外旅行時)、ショッピング保険は年間500万円と補償も最高レベル、国内外の空港ラウンジを無料で利用できる、プライオリティパスが無料。

さらにビジネスシーンのサポートを行ってくれる専任コンシェルジュが付く、ホテルで部屋のアップグレードやレイトチェックアウトが用意されるホテル優待などなど使い切れないほどの付帯サービスが用意されています。

見た目もメタルで高級感溢れる仕様。持っているだけでステータスを周りの人間に伝える一枚です。

ステータス「最強」のビジネス・法人カード2位:法人口座決済用 ラグジュアリーカード・ゴールド

年会費:初年度 200,000円+税
サブカード年会費 50,000円+税
ETCカード年会費 無料
ポイント還元率 1.5%〜3.3%
申込資格 学生を除く20歳以上の個人・法人の方
限度額 300万円~
旅行傷害保険 海外最高1.2億円(自動付帯)国内最高1億円(利用付帯)
ショッピング保険 年間最高300万円まで(利用付帯)
国際ブランド Mastercard

ラグジュアリーカード・ゴールドの最強ポイント

見た目のステータスだけを見るとラグジュアリーカード・ゴールドがまさに最強です。24金のメタル製の券面は存在感が際立つ一枚。

名前はゴールですが、実質プラチナカード、いやそれ以上のグレードに相当します。

1.5%の高キャッシュバックor3.3%の商品交換を選ぶ事が可能。また専任のコンシェルジュがサポートするサービスを利用できたり、旅行傷害保険やショッピング保険も高補償、レストランやホテル、レジャーの優待や割引などの付帯サービスが用意されています。

リムジンサービスや会員限定イベントへの参加など同じグレードのプラチナクラスのビジネス・法人カードとは一味違うサービスを味わう事ができます。

ステータス「最強」のビジネス・法人カード3位:ダイナースクラブ ビジネスカード

年会費:初年度 27,000円(+税)
サブカード年会費 無料
ETCカード年会費 無料
ポイント還元率 0.4%〜0.8%
申込資格 年齢27歳以上で法人、団体等の代表者・役員または個人事業主
限度額 一律の制限なし
旅行傷害保険 国内外最高1億円
ショッピング保険 年間最高500万円まで(利用付帯)
国際ブランド Diners Club

ダイナースクラブ ビジネスカードの最強ポイント

最後のおすすめ最強ビジネス・法人カードはアメックスと並ぶステータスを誇るダイナースクラブ ビジネスカードです。

こちらもプラチナクラスに相当するグレードで、必要な付帯サービスや補償は全て揃えられています。

特徴としては限度額が特に設けられていない点でしょうか。それだけの信用性がないとこのダイナースクラブ ビジネスカードは持てないという事です。(ただし防犯の意味として高額利用する際は事前申請を推奨されている)

また世界的なステータスを誇るダイナースということもあり、世界中の航空会社のマイルにポイントを移行できるのもメリット。世界中を飛び回る経営者の方にオススメの一枚です。