NEXCO発行のETCコーポレートカードとは?割引制度についても詳しく紹介
普段、通勤や業務で高速道路を利用している大企業の皆さん。高速道路の料金をまとめて管理したいと考えている方も多いと思います。実は、NEXCOでコーポレートカードを申し込みをすると、一括管理できます。
そこで、この記事では、NEXCOのコーポレートカードの説明や割引制度、申し込みのテクニックまで解説します。ぜひ参考にして、ETCコーポレートカードを手に入れましょう。
NEXCOが発行しているETCコーポレートカードとは?
まずは、コーポレートカードがどのようなカードなのか紹介します。ETCコーポレートカードは、東日本/中日本/西日本高速道路株式会社(NEXCO)が発行するETCカードです。
割引制度が充実しており、高速道路を用いる回数が多い企業の方にメリットがあります。発行できるのは、大企業だけではありません。個人で発行することも可能です。
では、割引制度とは、どんなものがあるのでしょうか。以下で詳しく紹介します。
法人向けETCカードを持っていると受けられる割引制度
ここからは、NEXCOが発行するETCコーポレートカードの割引制度について紹介します。自社にとって導入してメリットがあるか、検討してみてください。
①高速国道の大口・多頻度割引
まずは、NEXCOのETCコーポレートカードの高速国道の大口・多頻度割引について解説します。高速国道を利用する場合、以下の2つの割引を組み合わせて、減額されます。それぞれ、システムが違うため、注意してください。
車両単位割引
車両単位割引は、契約者の自動車1台毎の利用金額に対して割引をしていきます。表にまとめたので、御覧ください。
1台毎の1ヶ月の利用金額 | 割引率 |
---|---|
5,000〜10,000円 | 10%(20%) |
10,000〜30,000円 | 20%(30%) |
30,000円〜 | 30%(40%) |
使えば使うほどにお得になるシステムです。カッコ書きになっているのは、ETC2.0搭載車です。次世代のETCに対応した車両機器が入っていることが条件になります。
契約単位割引
契約単位割引とは、以下の条件にすべて当てはまったときに割引が発生するシステムのことです。
- 登録しているすべての車両の利用料金(1ヶ月分)を合算して、500万円超えている
- 1台あたりの利用料金(1ヶ月分)の平均利用金額が3万円を超えている
上記に当てはまる場合、10%割引してもらうことができます。事業で高速国道を用いる頻度が高い企業におすすめです。
②一般有料道路の大口・多頻度割引
NEXCOのETCカードは、一般有料道路の大口・多頻度割引も存在します。一般有料道路とは、東日本/中日本/西日本のNEXCO3社が管理している一般有料道路のことです。
割引は、高速国道と同様に「車両単位割引」「契約単位割引」があります。割引率は、契約単位割引のみ違います。一般有料道路の場合は5%なので、注意しましょう。
③深夜割引
次に紹介するのが、深夜割引です。この割引は、NEXCOのETCコーポレートカードを持っていなくても、ETCカードを持っていれば利用できます。
割引条件は、0時〜4時までに対象道路を走行した場合に、利用金額を安くしてもらうことが可能です。割引率は30%となので、かなりお得に高速道路を利用できます。
距離や回数、曜日などの指定は無いので、業務で深夜走行を多くする方にとって、非常にお得な割引です。
④休日割引
休日割引は、土日祝日に割引がおこなわれる制度です。NEXCOのETCコーポレートカード以外でも利用可能です。利用金額から30%割引してもらえます。しかし、利用にはいくつか条件があるため、注意が必要です。
- 地方部限定
- 軽自動車または普通車限定
首都圏や京阪神圏は、割引対象外なので注意しましょう。また、大型車や中型車も対象外となってしまいます。
深夜割引と重なってしまった場合には、割引率の高い方が適用されます。割引が重複することはありません。
⑤平日朝夕割引
平日朝夕割引は、6〜9時と17〜20時に地方の高速道路を利用した際に適用できます。祝日は対象外なので、注意が必要です。NEXCOのコーポレートカードを持っていない個人の方でも、利用できます。
割引率は、利用回数によって変わります。
利用回数 | 割引率 |
---|---|
5〜9回 | 最大100km相当分を30%割引 |
10回以上 | 最大100km相当分を50%割引 |
回数によって違うため、しっかり把握しておきましょう。平日朝夕割引も、他の割引制度と重なってしまった場合は、割引率の大きい方が適用されるシステムです。
法人向けETCカードのメリット・デメリット
ここからは、メリット・デメリットについて紹介します。迷っているかたは、参考にしてみてください。
NEXCOのETCコーポレートカードの利点
NEXCOのETCカードの利点を紹介します。NEXCOで発行する利点は、以下の3つです。
- 経理の負担が少なくなる
- 車両管理がしやすい
- クレジット機能がないので安心
利用料金を1ヶ月分まとめて請求してもらえるため、支払いが1回で済みます。また、領収書のやり取りがなくなるため、経理業務の効率化に繋がります。
NEXCOのETCコーポレートカードを用いれば、ETC利用明細が毎月届き、登録車両のルートの把握が可能です。ルートを見直して、改善点の把握ができるので、ドライバーの負担も軽減できるでしょう。
NEXCOが発行するETCコーポレートカードは、クレジット機能がありません。そのため、審査が通りやすいのが魅力です。また、不正利用されにくいこともポイントです。
NEXCOのETCコーポレートカードの欠点
NEXCOのETCコーポレートカードには、1台につき1枚しか用いることができない欠点があります。そのため、持っているETCコーポレートカードと違う車両に差し込んでしまうと、利用停止措置が取られてしまいます。
業務で利用する車両が複数台ある企業は、その分発行にも手間が掛かってしまうため、気をつけましょう。
法人向けETCカードの窓口への申し込みの流れ
最後に、NEXCOでETCコーポレートカードを発行するテクニックについて解説していきます。以下を参考に申し込みをおこなってみましょう。
- 利用申込書を記入する
- NEXCOに送付
- 結果が届いたら、支払い保証書を送付する
- ETCコーポレートカードを受け取って終了
利用申込書に記入するときは、記入ミスなどが無いようによく確認しましょう。また、支払い保証書はすぐに送付できるように準備しておくとスムーズです。
最後に、NEXCOからETCコーポレートカードを受け取って終了になります。受け取ったら車両番号と、コーポレートカードが合っていることを確認して、利用するようにしましょう。
まとめ:高速道路の利用ならNEXCOのコーポレートカードがおすすめ
今回は、NEXCOのETCコーポレートカードについて解説しました。NEXCOのコーポレートカードは、割引制度が複数あり、使えば使うほどお得です。
経理の効率化や不正利用されにくいメリットも存在しています。しかし、カードを使い回すことができないデメリットもあるため、申し込む際は、しっかり検討しましょう。
申し込む際は、今回紹介したテクニックを参考にして、導入してみてください。