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法人向け三井住友パーチェシングカードのメリット・デメリット

三井住友パーチェシングカードの特徴について解説!

三井住友パーチェシングカード
  • カード名義を部署名や会社名で設定できる
  • カードの利用先を制限できる
年会費(税抜) 利用
限度額
ブランド 対象
1,250円 VISA 法人

企業の購買活動に特化した「三井住友パーチェシングカード」。パーチェシングカードは三菱(MUFG)やりそな、JCBなど法人向けのクレジットカードを扱う銀行などの金融機関のほとんどで取り扱いがあります。

しかし、各社のパーチェシングカードはクレジットカード会社によって若干ルールが異なることも。

今回はそんな三井住友パーチェシングカードの特徴やメリット、デメリット、発行手順について解説します。

三井住友パーチェシングカードとは?

三井住友パーチェシングカードとは、三井住友カード株式会社が提供する法人企業の購買活動に特化した「パーチェシングカード」です。

パーチェシングカードとは、仕入れや公共料金、システム利用料の支払いなど、法人企業間取引における決済に役立つカード。

三井住友パーチェシングカードの申し込み対象は、大企業と中小企業(VISA)のみで、複数の企業との取引に利用することで、経費精算事務を効率化することができます。

また、三井住友パーチェシングカードは、会社名(法人名)や部署名、用途ごとにカード名義を設定できるため使い分けが可能。

三井住友パーチェシングカードの概要

年会費・
入会資格
1会員目 税抜1,250円+税 /
以降1会員につき 税抜400円+税
(上限 税抜30,000円+税)
申し込み
対象
大企業・中堅企業
(VISAのみ)
追加可能
カード
ETC

法人がパーチェシングシステムを導入するメリットは

支払いが一括化できて便利!経費精算事務の効率化に

三井住友パーチェシングカードを法人に導入する一番のメリットは、経費精算事務の効率化が挙げられます。パーチェシングカードを利用しない場合、大企業では複数のサプライヤー(取引先)へ請求書単位での支払いが発生します。

三井住友パーチェシングカードを導入すれば、このような複数のサプライヤーからの請求をまとめることで、支払い先を一本化することが可能。振込手数料の削減にも繋がります。

また、利用データは、会社全体・部事業所別・カード別に請求書や明細を入手することが可能。クレジットカードの利用データは誌面だけでなく、電子でも受け取りができるので、自社システムへのデータ接続ができるというメリットもあります。このような機能は、経費や予算の管理・分析に役立ちます。

【一般的な決済フロー】

サプライヤー→(①請求書送付)経理部・システム部・営業部→(②経費申請)→経理部→(③サプライヤーへの支払い)→サプライヤー

【三井住友パーチェシングカード利用時のフロー】

  1. 売り上げデータの送信:サプライヤー→三井住友パーチェシングカード:
  2. サプライヤーへの支払い:三井住友パーチェシングカード→サプライヤー
  3. 請求書・明細書の送付:三井住友パーチェシングカード→企業
  4. 三井住友パーチェシングカード指定口座への振込または自動振替企業→三井住友パーチェシングカード

法人・部署単位で発行可能

三井住友パーチェシングカードは、法人名義はもちろん、個人名義や部署名義でもカードを発行することが可能。

部署単位で発行できるので、カードごとに加盟店や限度額を細かく設定することが可能。どこの部署が使用したかも明確です。

また、部署名義で三井住友パーチェシングカードを発行することで、担当者が変わった際に名義変更をする手間が省けるというメリットもあります。

1回あたりの利用上限金額の設定可能

三井住友パーチェシングカードでは、決済1回あたりの購入額の限度を設定することが可能。購入限度額や使い方をカードごとに自在にコントロールできるという点は、三井住友パーチェシングカードを利用するメリット。

カードレスなので紛失のリスクがない

三井住友パーチェシングカードでは、プラスチックカードが発行される代わりに、クレジットカード情報(カードナンバーと有効期限)が記載された紙面が送付されます。

そのクレジットカード情報を登録することで利用可能になるため、クレジットカード本体をなくす危険性や盗難のリスクを回避できることもメリットのひとつ。

社員の不正利用の防止が可能

三井住友パーチェシングカードは特定の加盟店でのみ使用が可能という仕組み。そのため、加盟店以外での利用を規制できるというメリットがあります。また加盟店舗単位で限度額を設定できるため、社員の不正利用の防止にも繋がります。

パーチェスカードにデメリットはある?

法人カードのようにポイントが貯まらない

三井住友パーチェシングカードでは法人カードや個人カードのように、利用額に応じて貯まるポイントはありません。ポイントは上手く活用することでマイレージや特典と交換でき、法人の経費削減に一役買います

。そのため、ポイントが貯まらないというのは、三井住友パーチェシングカードのデメリットと言えるでしょう。

また、海外旅行傷害保険などの付帯保険や空港ラウンジ無料特典、ホテルのアップグレード特典といった優待サービスもありません。これは法人カード(ビジネスカード・コーポレートカード)とパーチェシングカードを比較した際の大きな違いです。

事前に届出を出さないと利用不可

三井住友パーチェシングカードに限ったことではありませんが、パーシェシングカードの特性上、事前に届出を出した加盟店でしか使えないという特徴があります。

三井住友コーポレートカードや三井住友ビジネスカードといった法人カードのように、急な支払いに対応できないというのはデメリットと言えるかもしれません。

しかし、前述したように、加盟店以外で使用不可という点は、不正利用を防ぐというメリットでもあります。

キャッシング・リボ・分割払い不可

三井住友パーチェシングカードでは、キャッシング、リボ払い、分割払い、ボーナス一括払いが不可。ビジネスカードや個人向けのクレジットカードでは一般的なサービスなのでデメリットとも言えます。

法人でキャッシングを利用したい場合は、企業の経営者や個人事業主向けのクレジットカードを別で作成することをおすすめします。

三井住友パーシェシングカードの発行(入会)手順

三井住友パーチェシングカードの発行(入会)手順は以下。

  1. インターネットで問い合わせ
  2. 三井住友パーチェシングカードの営業担当者より連絡
  3. 自社に最適なカードの提案

申し込みから審査、カード受け取りまでオンライン上と書類の郵送で完結する三井住友ビジネスカードと異なり、コーポレートカードやパーチェシングカードを作成する際は営業担当者がつくことになります。

基本情報まとめ

最後に三井住友パーチェシングカードの基本情報をまとめておきます。

お申し込み
対象
大企業・中堅企業向け
(VISAのみ)
年会費 1会員目 
税抜1,250円+税 /
以降1会員につき 
税抜400円+税
(上限 
税抜30,000円+税)
カード利用枠 (クレジットカード
ショッピング)
カードごとに設定
(1回払いでの
ご利用となります)
リボ・分割・
2回・
ボーナス
一括払い
利用枠
キャッシング
利用枠
キャッシング不可
お支払い
方法
口座振替または振込
決済口座 法人名義口座
お支払日
(締め日)

【口座振替】
毎月15日締め
翌月10日支払い
または
毎月末日締め
翌月26日支払い

【振込】
毎月15日締め:
翌月10日・
15日・20日・25日・
末日支払い
または
毎月月末締め:
翌月25日・末日・
翌々月5日・10日・15日支払い