法人カードでSuicaにチャージできる?便利な利用方法について解説
ビジネスでは、営業や出張などで電車やバスを使う機会が多くあります。
ICカードで支払った交通費を、いちいち経費精算するのは手間がかかりますよね。
普段から利用している法人カードでSuicaにチャージできたらいいなと考えたことはありませんか?
今回は、法人カード決済でSuicaにチャージする方法についてまとめました。
「Suicaのチャージを法人カード払いにしたい」と考えている方はぜひ参考にしてみてください。
法人カードでSuicaにチャージできる?
基本的に、法人カードを利用してSuicaカードへのチャージはできません。
ただし、JR東日本グループから発行されている「ビュー法人カード」なら、Suicaにチャージが可能です。券売機の他に、駅に設置されているATMの「VIEW ALTTE」でもチャージができます。
例えば、ビュー法人カードを使ってあらかじめSuicaにチャージをしておき、利用時に営業担当の社員に渡したり、出張時に持たせたりすれば便利に活用できるでしょう。
ただし、ビューカードのメリットである「オートチャージ」は、このビュー法人カードでは利用できません。オートチャージとは、Suicaと紐づけしておけば残高が少なくなったときに自動でクレジット決済が行われ、入金されるという機能です。つまり、法人カードではこのオートチャージ機能を利用できるカードはないということになります。
また、ビュー法人カードの申込み条件には「原則として3年以上の業歴、経営が順調であること」と記載があり、審査も厳しいといわれています。
Suicaの利用のために、このビュー法人カードをわざわざ申し込むのには条件が厳しいといえるでしょう。
実は、このビュー法人カード以外の法人カードでも、Suicaにチャージできる方法は存在します。次に法人カードでSuicaにチャージする方法を紹介します。
法人カードでチャージする方法
法人カードでは、基本的にSuicaのカードにはチャージができません。しかし、「モバイルSuica」と「Apple Pay」を使えば、チャージが可能になるのです。
この2つの方法について、詳しく解説していきます。
「モバイルSuica」を使う
モバイルSuicaとは、Suica機能を搭載したスマホアプリです。モバイルSuicaをダウンロードしていれば、スマホををかざすだけで改札を通過できます。
このモバイルSuicaは、現金のほかクレジットカードでも入金でき、法人カードでの入金も可能です。Suicaへのチャージは、アプリで簡単にできます。モバイルSuicaのアプリ内メニューで「入金(チャージ)」を選んで金額を入力、「クレジットカード入金」を選択すればチャージ完了です。
現金のチャージだと駅の発券機に並ぶ必要がありますが、モバイルSuicaであれば駅に到着する前にチャージができるため、手間がいらないだけでなく時間の短縮にもなるでしょう。
モバイルSuicaで利用できる法人カードは以下の国際ブランドのカードです。
- VISA
- Mastercard
- JCB
- アメリカン・エキスプレス
- ダイナースクラブ
また、ビューカードやJR東海エクスプレス・カードなどの交通系クレジットカードも利用できます。主な国際ブランドはすべて対応しているので、基本的にどの法人カードでも登録ができると考えて良いでしょう。
今までビューカード以外の法人カードを登録してモバイルSuicaを利用する場合は、年会費1030円(税込)が必要でしたが、2020年2月26日(水)以降はビューカード以外の法人カードを登録しても年会費無料となったようです。
法人カードでSuicaにチャージをしたい場合は、モバイルSuicaを使うのがおすすめです。
「Apple Pay」を使う
法人カード決済でSuicaにチャージするために「Apple Pay」を使う方法もあります。
Apple Payは、アップル製品であるiPhoneやApple Watchなどの携帯端末をかざすだけで買い物などの決済ができるサービスです。SuicaもこのApple Payに連携ができるため、法人カードを登録していれば、簡単に入金ができます。
Apple PayにSuicaと法人カードを連携させるには、WalletアプリにSuicaと法人カードの情報を入力すればOK。今まで使っていたSuicaカードの残高も、Apple Payに移行できます。
ただし、Apple Payで使える法人カードはあまり多くはありません。Apple Payに登録できる法人カードは以下のものです。
- 三井住友ビジネスカード for Owners
- アメリカン ・エキスプレス・ビジネス・カード
- オリコEX Gold for Biz
- 楽天ビジネスカード
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
これらの法人カードはWalletアプリに登録してApple Payで使えます。しかし、Suicaを利用するのであればその上で、国際ブランドを確認する必要があります。
国際ブランドがVISAのカードは、Apple Payに登録することは可能ですが、WalletアプリではSuica入金ができません。Suicaにチャージをするためには、やはり「モバイルSuica」のチャージ機能を使う必要が出てきます。
Apple Payは公共交通機関だけでなく、買い物にも利用できるサービスです。ただ、法人カードの場合は使えるカードが限られているため、Suicaの利用をメインに考えている場合は「モバイルSuica」を使うべきだといえます。
「モバイルSuica」を利用するメリット
法人カードを使って、「モバイルSuica」を利用することで、さまざまなメリットがあります。
最後に、モバイルSuicaを利用するメリットを解説します。
交通費精算がスムーズになる
法人カードでチャージしたモバイルSuicaを使えば、交通費精算がスムーズになります。
交通費を社員各自が支払うと、後から経費精算をしなければなりません。交通費が発生する頻度は多いため、社員が経費申請をする手間がかかるだけでなく、経理担当の負担も大きくなることが予想できるでしょう。
法人カードでチャージしたモバイルSuicaを使うことで、交通費を全て法人カードにまとめることができるようになります。チャージした金額は、全て法人カードの支払い口座から引き落とされるため、経理業務の負担が軽減できるのです。
残高や利用履歴が確認できる
モバイルSuicaのアプリでは、Suicaの残高をいつでもチェックできます。
アプリを見て残高を確認しておけば、駅に向かう前にチャージしておけるので改札が閉まってしまう心配もありません。
また、モバイルSuicaには残高だけでなく利用履歴の表示機能も搭載されています。交通費を使ったときに経理に申請しなければならない場合、どこの駅からどこの駅までを使ったのかを毎回記入しなければならず忘れてしまいがちです。
モバイルSuicaでは、利用履歴を100件まで確認できるため、後から申請するときもチェックするだけなので便利に活用できるでしょう。
まとめ
今回は、法人カードでSuicaにチャージする方法について解説しました。法人カードを使ってSuicaにチャージしたいのであれば「モバイルSuica」を活用するのがおすすめです。主な国際ブランドであればほとんどのものが対応してるため、基本的にはどの法人カードでも利用できます。
交通費経費管理をスムーズにするために、ぜひ活用してみてください。