基礎知識
三井住友の法人カードはビジネスに最適!特典やランクごとの違いを解説

大手銀行系の法人カード、三井住友のビジネスカードを解説

三井住友の法人カードはビジネスに最適!特典やランクごとの違いを解説

大手銀行系カードであり、信頼性が高い三井住友カード。法人カードを検討していると、まず目に入るカードでしょう。

三井住友カードが発行する法人カードは、信頼性が高いだけでなくさまざまなビジネスサービスが付帯されていて、法人代表者や個人事業主の方に最適です。

今回は、三井住友カードから発行されている法人カードの種類や、嬉しい付帯サービスや特典、ランクごとにどのようが違いがあるのかなど、徹底解説していきます。

三井住友の法人カードについて気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

三井住友の法人カードの特徴

三井住友カードは、銀行系のクレジットカードを発行する会社です。

日本の大手であり信頼性も高いので、法人カードを発行するのが初めての方でも、利用に安心感があるでしょう。

審査基準については他の法人カードと同様に明らかにされていませんが、三井住友カードの公式サイトによると設立したばかりでも申込みが可能です。

法人カードは個人向けクレジットカードに比べて審査の基準が厳しく「法人設立から3年」などと条件が決められていることもあるため、申込みのハードルは比較的低いといえます。

三井住友カードから発行されている主な法人カードは、以下の3種類です。

  • 三井住友カードビジネスカード for Owners
  • 三井住友ビジネスカード
  • 三井住友コーポレートカード

企業の規模ごとに用意されていて、それぞれ利用対象に合わせた機能やサービスが用意されています。

自社の規模や利用用途に合わせてどの法人カードにするか検討しましょう。

次に、これらの法人カードについてひとつずつ解説していきます。

【個人事業主・法人代表者向け】三井住友ビジネスカードfor Owners

「三井住友ビジネスカード for Owners」は、個人事業主・法人代表者向けの法人カードです。

インターネットで申し込みが完結し、登記簿謄本、決算書の提出が不要なので、設立したばかりの会社でも作りやすいスタートアップ向けのカードになっています。

年会費は一般カードである「クラシック」が1,375円(税込)、「ゴールド」が11,000円(税込)、「プラチナ」が55,000円(税込)です。

クラシックとゴールドはインターネットで申し込みをすると初年度年会費無料となり、お得に利用ができます。

後ほど紹介する、三井住友ビジネスカード、三井住友コーポレートカードと違う点は、リボ払いや分割払いが選択できることや、ポイントの用途が幅広いところです。

他の法人カードではポイントを景品との交換のみに利用できるのに対し、ビジネスカードfor Ownersではキャッシュバックや他社ポイントへの交換、マイレージへの移行など幅広く用意されています。

通常のポイント還元率は0.5%ですが、対象のコンビニエンスストアやマクドナルドなどの店舗で支払いをした際にはポイントが5倍、あらかじめ登録したお店で利用すれば2倍など、ポイントが貯まりやすいカードでもあります。

また、三井住友ビジネスカード、三井住友コーポレートカードと同様に海外旅行傷害保険やホテルの予約サービスなどの付帯サービスも充実しています。

スタートアップ向けの割にサービスもかなり充実しているため、起業したばかりの経営者の方にも、そうでない方にもおすすめしたいカードです。

【中小企業向け】三井住友ビジネスカード

「三井住友ビジネスカード」は、20人以下のカード利用者を想定した中小企業向けの法人カードです。

法人のみを対象としていて、個人事業主の申し込みは不可とされています。

この法人カードを導入することで、交通費や宿泊費、接待費などの社員による経費の立替払いがなくなり、経費管理業務の効率化に繋がります。

さらに、カード決済による利用料金は法人口座から翌月に引き落とされるため、キャッシュフローの改善も期待できるでしょう。

年会費は三井住友ビジネスカード for Ownersと同様で、クラシックが1,375円(税込)、ゴールドが11,000円(税込)、プラチナが55,000円(税込)です。

また、1枚の三井住友ビジネスカードに複数枚のETCカードを発行でき、年会費無料で使えるのも大きなメリット。

他にも福利厚生サービスや、海外旅行傷害保険、ビジネスサポートサービスなどさまざまな特典が付帯されているため、事業に活用できる法人カードです。

【大規模企業におすすめ】三井住友コーポレートカード

「三井住友コーポレートカード」は、カード使用者が20名以上を想定している大企業向けの法人カードです。

年会費は、クラシックが1,375円(税込)、ゴールドが11,000円(税込)で、プラチナカードの発行はありません。

大きな特徴は、法人カードを使って支払った経費の請求書や利用明細を3種類に分けられることです。

「会社全体」「部事業所別」「カード別」の3段階に経費の支払いを分類することができ、経費の内訳を把握しやすくなるため、経理業務を簡略化できるでしょう。

利用額は法人口座でまとめて支払う会社一括決済方式のほか、カードの利用者ごとに個人名義口座にも指定する個別決済方式にすることもできます。

この個別決済方式にすれば、従業員に法人カードを持たせて個人利用してもらっても問題ありません。

カード使用者ごとに利用枠の設定ができ、多くの社員に法人カードを持たせたいという方におすすめの1枚です。

法人カードならではの付帯サービス

三井住友カードから発行されている法人カードには、ビジネスに役立つさまざまな特典やサービスが付帯されています。

三井住友ビジネスカード for Owners、三井住友ビジネスカード、三井住友コーポレートカードに共通する付帯サービスについて紹介します。

海外旅行・出張に役立つ保険

三井住友の法人カードには、海外旅行や海外出張に役立つ海外旅行傷害保険が備えられています。

海外旅行損害保険は、海外で病気やケガをすると、一定の金額を保障してくれるという保険です。

海外では、病気やケガをすると高額な医療費がかかるケースがあります。

この保険が付帯されていれば、医療費がかかっても負担が少なくなるので安心できるでしょう。

国内ホテル予約サービス

三井住友の法人カードでは、「ビジネス用じゃらんnetホテル予約」が利用できます。

これは、法人カード会員のみが利用できるサービスです。

「じゃらんnet」で通常提供されている宿泊プランはもちろん、法人カード会員の方向けのさらにお得なプランが利用できるため、宿泊費の負担が軽減されるでしょう。

また、法人一括決済サービスを利用すれば宿泊施設での宿泊代金の支払いが不要になるため、さらに利便性が高まります。

東海道・山陽新幹線のチケットレス利用ができる

三井住友の法人カードを所有していれば、東海道・山陽新幹線のネット予約・チケットレスサービスを利用できる「プラスEX会員」に加入することができます。

プラスEX会員は年会費1000円と有料になりますが、頻繁に出張する機会があるビジネスマンには便利なサービスです。

全てオンラインで予約ができ、窓口でチケットを受け取る必要がないため、スピーディに新幹線に乗り込めます。

さらに、年末年始やゴールデンウィークなどの期間も含め、一年中変わらない値段で乗車できるのもメリットです。

ビジネスサポートサービス

ビジネスサポートサービスには、オフィス用品をネット注文でスピーディに調達できる「アスクルサービス」や、日産レンタカー・タイムズカーのレンタルサービス、引っ越しを3割引してくれるアート引っ越しセンターのサービスなど経費削減に役立つサービスが充実しています。

そのほかにも、国内外数1,000ヵ所の宿泊施設やスポーツクラブ、人間ドックや英会話学校などの幅広いサービスを割引料金で利用できる福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」もあり、福利厚生のために導入するのもおすすめです。

ランクごとの違いは?

三井住友の法人カードには「クラシック(一般)」「ゴールド」「プラチナ」の3種類のランクが存在していて、どのカードを選べば良いか迷う方が多いでしょう。

ランクが上がるにつれ年会費は高くなりますが、より充実したサービスを受けることができるようになります。

三井住友の法人カードのランクによるサービスの違いについて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

海外旅行傷害保険の補償額の違い

三井住友の法人カードのランクによる大きな違いは、旅行傷害保険の範囲や保障額の違いです。

クラシックは海外旅行のみの保障ですが、ゴールド・プラチナの場合は海外だけでなく国内旅行も対象になっています。

保証金額は、クラシックが最高2,000万円の補償に対して、ゴールドは国内外問わず最高5,000万円の補償、プラチナなら海外・国内ともに最高1億円の補償が受けられます。

1億円の補償額が用意されていれば、海外で大きなトラブルに合っても安心でしょう。

また、クラシックで旅行傷害保険を適用するためには、旅行代金の支払いに法人カードを利用しなければなりません。

ゴールドは法人カードの使用をしなくても一部保険が適用、プラチナであれば法人カードを利用しなくても保険は自動付帯されます。

海外出張が多い経営者の方であれば、ランクが高いカードを検討しても良いかもしれません。

ラウンジが利用できるカードは?

三井住友の法人カードの付帯サービスで気になるのが、ラウンジが利用できるかどうかです。

空港ラウンジの利用は、ランクによって有無が異なり、以下の通りになります。

ステータス ラウンジ利用可否
クラシック 利用不可
ゴールド 国内の主要空港で利用可(海外は1ヵ所のみ)
プラチナ 国内の主要空港・海外の空港を利用可

クラシックの場合は、空港ラウンジの優待は利用できません。

空港ラウンジを利用したいのであれば、ゴールドかプラチナの法人カードを選びましょう。

プラチナであれば、海外のさまざまな空港ラウンジが使える「プライオリティ・パス」に無料入会ができます。

「プライオリティ・パス」を使えば世界各国のVIPラウンジを、搭乗する航空会社、搭乗クラスに関係なく無料で利用することは、大きなメリットといえるでしょう。

プラチナ限定の付帯サービス

三井住友のプラチナ法人カードでは、前述のプライオリティ・パスの他にもクラシックやゴールドには付帯されていないさまざまなサービスを受けることができます。

例えば、コンシェルジュサービスを利用すれば航空券やホテル、レストランなどの予約を代行してくれ、秘書のように活躍してくれます。

他にも、以下のようなさまざまなサービスが付帯されています。

サービス 概要
プラチナグルメクーポン ハイクラスレストランで、2人以上の利用で1名分が無料
プラチナホテルズ 国内のホテルと旅館での優待、料理などのアップグレード
USJアトラクションへの優先入場 USJ内のアトラクションで優先的に入場できる
宝塚歌劇優先販売 宝塚歌劇団の公演チケットの優先販売を利用できる

三井住友のプラチナ法人カードの年会費は、55,000円(税込)と高額ですが、豪華なサービスを上手に利用すれば元が取れるといえるでしょう。

ステータスやサービスを重視する方は、プラチナ法人カードを検討してみてください。

【まとめ】法人カードは用途に合わせて選ぼう

今回は、三井住友カードから発行されている法人カードについて解説しました。

三井住友カードでは、個人事業主・法人代表者向けの「三井住友カードビジネスカード for Owners」、中小企業向けの「三井住友ビジネスカード」大企業向けの「三井住友コーポレートカード」が発行できます。

利用対象に合わせてサービスが変わってくるため、自社の事業規模がどのくらいなのか、どのような用途に使うのかに合わせて選びましょう。

三井住友カードの付帯サービスは一番低いランクである「クラシック」でも利用できます。

ただし、ランクが上がるにつれ旅行の補償が手厚くなったり、ラウンジが利用できたりとサービスも充実してくるメリットもあるため、より豪華な特典を受けたい方はランクの高い「ゴールド」や「プラチナ」を検討することをおすすめします。