- 貯まったポイントで商品やマイルと交換できる
- 空港ラウンジや荷物宅配サービスが利用可能
年会費(税抜) | 利用 限度額 |
ブランド | 対象 |
---|---|---|---|
12,000円 | – | AMEX | 個人事業主、法人 |
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード(アメックス・ビジネスグリーン)は様々なサービスを付帯する法人カードです。特に海外でステイタスの高さを感じられるのがメリットのひとつ。
本記事ではステイタスの高さのほか、アメックス・ビジネスグリーンにある様々なメリットについて解説していきます。アメックス・ビジネスグリーンには、どんなトラベルサービスが付帯されているのか知りたいという方も、本記事を参考にしながら申し込みしてください。
アメックス・ビジネスグリーンの基本情報
まずは年会費や申し込み対象など、アメックス・ビジネスグリーンの基本情報からご覧ください。
年会費 | 年会費12,000円(税抜)/ 追加カード6,000円 (税抜) |
---|---|
国際 ブランド |
アメックス |
ポイント プログラム |
メンバーシップ・リワード |
基本ポイント 還元率 |
0.3% |
申し込み対象 | 個人事業主/ 法人代表者 |
etcカード | 年会費500円(税抜)/ 本会員1名につき5枚まで |
国際ブランドのアメックスは使える加盟店が少ないイメージがあるでしょうが、jcbとの提携によって加盟店が増えました。アメックス加盟店のほか、多くのjcb加盟店でもアメックス・ビジネスグリーンが使えます。
アメックス・ビジネスグリーンにある様々なメリット
次からはアメックス・ビジネスグリーンにある様々なメリットの解説です。中にはアメックスならではのメリットもあるため、アメックス・ビジネスグリーンへの申し込みを検討している方は注目。
個人事業主でもステイタスの高い法人カードを持てる
アメックス・ビジネスグリーンは個人事業主の方でも申し込みできます。まだ法人化していない個人事業主の方でも、ステイタスの高いアメックス・ビジネスグリーンを持てるのがメリットのひとつ。ステイタスが高い代わりに、高額な年会費が必要ですが経費として計上可能です。
個人事業主の必要書類は本人確認書類のみ
法人代表者の方がアメックス・ビジネスグリーンへ申し込みする際に必要となるのが次の書類です。
- 本人確認書類
- 商業登記簿謄本、または登記事項証明書
本人確認書類は、
- 運転免許証
- 写真付き住民基本台帳カード
- マイナンバーカード
- パスポート
- 各種健康保険証
- 住民票のコピー
- 特別永住者証明書、または在留カード(外国籍の方)
の7つが該当します。
個人事業主の方なら、本人確認書類のみでアメックス・ビジネスグリーンへ申し込み可能です。アメックス・ビジネスグリーンは必要書類の数が少ないため、スムーズに申し込みできます。プライベートやビジネスで車を運転する方なら運転免許証を提出すると良いでしょう。
開業1年目でも審査通過が期待できる
法人カードでは、
- 開業から3年以上
- 黒字決算が2期以上
といったの審査基準を設けている場合があります。開業1年目の方だと法人カードの審査通過が厳しいです。
しかし、アメックス・ビジネスグリーンでは開業1年目の方でも審査通過が期待できます。実績が少ないため法人カードを作れるかどうか不安という方は、アメックス・ビジネスグリーンへ申し込みすると良いでしょう。
限度額の引き上げができる
クレジットカード(法人カード含む)には、限度額のしくみがあります。カード払いできるのは限度額の範囲までとなるのが基本。
しかし、アメックス・ビジネスグリーンには一律の限度額がありません。カードの利用実績や資産状況などを考慮し、カード会員一人ひとりにあった限度額を設定しています。カードの利用実績がない新規入会したばかりの頃は、低めの限度額が設定されるケースが多いです。
アメックスの事前承認
設定された限度額では足りないというときに便利なのが、アメックスの事前承認というサービス。一時的に限度額が引き上げされるのが、事前承認サービスの最大の特徴です。アメックス・ビジネスグリーンの限度額を引き上げしてもらいたいときは、アメックスの事前承認係まで電話連絡してください。
アメックスの事前入金
アメックスでは事前入金というサービスも提供しています。アメックス指定口座に入金した分だけ限度額が引き上げされるサービスです。
一般的なカード払いのように後払いできませんが、ビジネス上で高額決済が必要になったときに便利。アメックス・ビジネスグリーンでの高額決済により、メンバーシップ・リワードのポイントも貯められます。
タッチ決済やモバイル決済でスピーディーな決済ができる
アメックス・ビジネスグリーンはタッチ決済やapple payに対応しています。タッチ決済はカード、または端末をタッチさせるだけで決済が完了するサービスです。タッチ決済マークのある加盟店で利用できます。
apple payはiPhoneやApple Watchなどをタッチさせるだけで支払いできるモバイル決済サービスです。街のクイックペイ加盟店やapple pay対応ネットショップなどで利用できます。
財布から現金を出して支払いするより、スピーディーに決済できるのがタッチ決済やモバイル決済の最大のメリットです。
オンラインでリボ払いに変更できる
アメックス・ビジネスグリーンでは「ペイフレックス あとリボ for business」というサービスを利用できます。ビジネスカード会員ならオンラインでリボ払いへ変更できるサービスです。
毎月の経費を複数回に分けて支払いしたいときに便利。ただし、年14.9%のリボ払い手数料が発生するため必要なときだけ利用しましょう。
会計ソフトとの連携で経理処理が楽になる
アメックス・ビジネスグリーンでは、クラウド会計ソフト「freee」との連携サービスを提供しています。法人カードの利用データを自動的に会計ソフトへ取り込みするサービスです。
会計ソフトへ入力する手間がなくなる分だけ、経理処理が楽になるのが魅力。入力ミスを減らしたいときにも便利な会計ソフト連携サービスです。
従業員に低コストで福利厚生を提供できる
アメックス・ビジネスグリーンでは、福利厚生プログラム「クラブオフ」の優待を利用できます。
「クラブオフ」は、
- 国内宿泊施設
- 海外ホテル
- レストラン
- 映画館
- レジャーランド
- アウトドア施設
- 日帰り湯
- ボウリング場
- カラオケ
- レンタカー
など全国様々な施設が対象です。
アメックス・ビジネスグリーンの本会員はもちろんのこと、追加カードを持たせた従業員も優待が受けられます。福利厚生の導入に必要なコストを抑えたいときにも役立つのが「クラブオフ」です。
メンバーシップ・リワード・プラスでポイントがグレードアップ
アメックス・ビジネスグリーンの基本ポイント還元率0.3%は、個人向けクレジットカードより低めの水準です。貯めたポイントの有効期限(最大3年)が過ぎてしまうと失効となる点にも注意したいところ。
メンバーシップ・リワード・プラスへの登録で、
- 100円につき3ポイント貯まる(ポイント還元率1.0%)
- ポイントの有効期限を無期限にできる
- マイルへの移行レートがアップする
といったメリットが受けられます。
アメックス・ビジネスグリーンは、ポイントを貯めて経費節減したいときにも便利な法人カードです。マイルへ移行できる法人カードを作りたい方にもおすすめ。
万が一のときにも安心のプロテクション付帯
アメックスでは万が一のときに補償が受けられるプロテクションを提供しています。アメックス・ビジネスグリーン付帯のプロテクションは次のとおりです。
プロテクション名 | 補償内容 |
---|---|
オンライン・ プロテクション |
ネット上の不正利用の 被害額をすべて補償 |
ショッピング・ プロテクション |
カードで購入した商品の 破損・盗難などの 被害を補償 (年間500万円まで) |
リターン・ プロテクション |
カードで購入した商品を 返品できないときに補償 (1商品最高3万円まで/ 年間最高15万円まで) |
上記3つのプロテクションでアメックス・ビジネスグリーンのセキュリティが高くなっています。
様々なトラベルサービス付帯
出張が多い方に大きなメリットとなるのが、アメックスのトラベルサービスです。アメックス・ビジネスグリーンで利用できる主なトラベルサービスは次のとおり。
空港ラウンジサービス
アメックス・ビジネスグリーンでは国内主要空港、海外1空港の空港ラウンジを無料で利用できます。同伴者1名まで無料になるのが空港ラウンジサービスのメリットのひとつ。空港ラウンジを利用したいときはアメックス・ビジネスグリーンと当日の搭乗券を提示してください。
手荷物無料宅配サービス
国際線の飛行機に搭乗する際、重たい手荷物の持ち運びに困ったときに便利なのが手荷物無料宅配サービスです。自宅から空港まで、空港から自宅まで、スーツケース1個無料で宅配してもらえます。
手荷物無料宅配サービスの対象は、
- 羽田空港
- 成田国際空港
- 中部国際空港
- 関西国際空港
の4空港です。
空港クロークサービス
空港での待ち時間を手ぶらで過ごしたいときに便利なのが空港クロークサービスです。中部国際空港のサービスカウンターにて手荷物2個まで無料で預かってもらえます。サービスカウンターに到着したらアメックス・ビジネスグリーンを提示して「空港クロークサービスを利用したい」と伝えてください。
無料ポーターサービス
空港にて専任スタッフが手荷物を運んでくれるのが無料ポーターサービスです。
無料ポーターサービスは、
- 出国時は空港駅の改札口やバス停からチェックインカウンターまで
- 帰国時はロビーから空港駅の改札口やバス停まで
利用できます。
無料ポーターサービスの対象は、
- 成田国際空港
- 関西国際空港
の2空港です。重たい手荷物があるときは、手荷物無料宅配サービスと一緒に利用すると良いでしょう。
空港パーキング
空港まで車でアクセスしたときに便利なのが空港パーキングです。空港パーキングの対象駐車場と特典内容は次のとおり。
対象駐車場名 | 特典内容 |
---|---|
サンパーキング成田店 | 駐車料金38%オフ/ 機械水洗い洗車無料 |
サンパーキング 羽田浮島店 |
駐車料金の特別割引 |
安い関空駐車場 | 駐車料金20%オフ |
VIPカーデリバリー サービス |
駐車料金20%オフ |
福岡空港 サイドパーキング |
国際線は 駐車料金200円オフ/ 国内線は 駐車料金100円オフ |
どの対象駐車場も空港の近くにあります。
海外用レンタル携帯電話
海外でつながる携帯電話を利用したいときにお得なのが、海外用レンタル携帯電話のトラベルサービスです。
海外用レンタル携帯電話では、
- レンタル料半額(通常255円から127円/日)
- 通話料10%オフ
といった割引が受けられます。
海外用レンタル携帯電話の対象は、
- 成田国際空港
- 関西国際空港
- 羽田空港
- 中部国際空港
の4空港です。
また、レンタル携帯電話の紛失時に保障が受けられる「ABCの安心保障」への加入ができます。
最高5,000万円の旅行保険
旅行中に発生した治療費、他人への賠償責任などに備えられるのが、旅行保険です。アメックス・ビジネスグリーン付帯の海外旅行保険では、次の補償が受けられます。
補償項目 | 補償金額 |
---|---|
傷害死亡・ 後遺障害 |
最高5,000万円 |
傷害治療 | 最高300万円 |
疾病治療 | 最高300万円 |
賠償責任 | 最高4,000万円 |
携行品損害 | 1旅行最高50万円/ 年間最高100万円 |
救援者費用 | 最高400万円 |
追加カードを持たせた従業員も同様の補償が受けられます。
アメックス・ビジネスグリーン付帯の国内旅行保険では、傷害死亡・後遺障害で最高5,000万円の補償です。ただし、国内旅行保険には入院、通院、手術の補償がない点に注意。
HISアメリカン・エキスプレス・トラベル・デスク
旅行や出張時に便利なのが、HISアメリカン・エキスプレス・トラベル・デスクです。
受けられる予約サービスは、
- 国内外のパッケージツアー予約
- 国内外の航空券予約
- 国内外のクルーズ予約
- 国内外のホテル予約
- 国内外のレンタカー予約
など様々です。
コンサルティングから旅行プランの提案が受けられるのもメリットのひとつ。本業で忙しくて社員旅行のプランを立てられないときにも便利なサービスです。
他社法人ゴールドカードとの比較
アメックス・ビジネスグリーンは、ゴールドランク並みのサービスを付帯しているのが特徴のひとつです。他社法人ゴールドカードとはどのような違いがあるのでしょうか。次からは、そんな疑問を持つ方のためにアメックス・ビジネスグリーンとjcbゴールド法人カードとの比較を行います。
比較項目 | アメックス・ ビジネス グリーン |
jcb ゴールド 法人カード |
---|---|---|
年会費 | 12,000円 (税抜)/ 追加カード 6,000円 (税抜) |
10,000円 (税抜)/ 追加カード 3,000円 (税抜) |
国際 ブランド |
アメックス | jcb |
基本 ポイント 還元率 |
0.3% | 0.5% |
海外 旅行保険 |
最高 5,000万円 |
最高1億円 |
国内 旅行保険 |
最高 5,000万円 |
最高 5,000万円 |
ショッピング 保険 |
最高500万円 | 最高500万円 |
空港 ラウンジ |
○(同伴者 1名まで無料) |
○(同伴者は 有料) |
プライ オリティ・ パス |
× | × |
空港 手荷物宅配 サービス |
○ | ○ |
会計ソフト への データ 取り込み |
○ | ○ |
福利厚生 サービス |
○ | ○ |
申し込み 対象 |
個人事業主/ 法人 |
個人事業主/ 法人 |
年会費はアメックス・ビジネスグリーンのほうが少し高め。しかし、jcbゴールド法人カードの空港ラウンジは同伴者有料となるのが難点です。
付帯の海外旅行保険では、アメックス・ビジネスグリーンよりjcbゴールド法人カードのほうが手厚い補償が受けられます。
また、jcbゴールド法人カードでは「グルメ優待サービス」を付帯。アメックスにも「ビジネス・ダイニング by ぐるなび」というグルメサービスがありますが、ビジネスゴールド会員向けです。
それぞれ付帯サービスや内容に違いがあるため、ご自身の利用シーンにあった法人カードを選ぶと良いでしょう。
まとめ
アメックス・ビジネスグリーンは、年会費12,000円で様々なサービスを利用できるのが最大のメリットです。アメックスの事前承認や事前入金のサービスで、限度額を引き上げできるのもポイント。
また、アメックス・ビジネスグリーンは開業1年目から法人カードを持ちたいという方にも向いています。ただし、年会費12,000円を回収できるかどうかよく考えてから申し込みしてください。