法人向け楽天ビジネスカードの気になるポイント。サービスやキャンペーンも
楽天カードはCMなどでもよく目にするのでお馴染みですし、楽天ポイントを日常的に貯めていらっしゃる方も多いでしょう。
しかし、楽天”ビジネス”カードとなるとサービス内容については詳しくご存知ない方が多いと思います。
また楽天ビジネスカードが他の人気法人・ビジネスカードと比較した場合、どちらを選ぶべきなのかは詳しく調べないとなかなか判断しにくいですよね。
そんな楽天ビジネスカードに興味はあるけど、よくわからない!という方に向けて今回はFP (ファイナンシャルプランナー)資格を持つ筆者がわかりやすく解説していきます。
この記事を読むことで以下の内容を知っていただけます。
- 楽天ビジネスカードとは
- 楽天ゴールドカードや楽天プレミアムカードとの違い
- 楽天ポイントを効率よく貯める方法
- 人気法人・ビジネスカードと比較するとどちらがおすすめ?
ぜひ最後までチェックしてみてください。
楽天ビジネスカードとは
楽天ビジネスカードは楽天ゴールドカードや楽天プレミアムカードと異なり、主な目的はビジネス用途の費用、つまり経費精算を目的とした法人代表者や個人事業主、フリーランスの方を対象としているクレジットカードのこと。
引き落とし先を法人口座や事業用口座に設定可能なので、個人利用と経費のための利用を明確に分けることができるので、経費管理や処理が楽になるのが大きなメリットです。
年会費:初年度 | 2,000円+税 |
---|---|
追加カード年会費 | 発行不可 |
ETCカード | 無料 |
ポイント還元率 | 1%〜5% |
申込資格 | 20歳以上の法人または個人事業主 |
限度額 | 300万円 |
旅行傷害保険 | 楽天プレミアムカードに対して補償 |
ショッピング補償 | 楽天プレミアムカードに対して補償 |
国際ブランド | VISA |
楽天ポイントについて
もちろん楽天ポイントも利用額に応じて付与されるので、3,000万商品以上がそろう楽天市場や楽天トラベル、または街での支払いに1ポイント=1円で利用可能。
有効期限が1年間である「通常ポイント」と期限が1カ月程度の「期間限定ポイント」の2種類のポイントがあります。
通常ポイントは、新規にポイントを獲得すると自動で有効期限が延長されていきますが、期間限定ポイントは獲得したキャンペーンなどによって期限が異なるので注意が必要となります。
楽天ゴールドカードや楽天プレミアムカードとの違い
まず先に解説していかなくてはいけないことがあります。
それは楽天ビジネスカードは他の法人・ビジネスカードとは異なり、楽天ビジネスカード単体では発行されることはできず、楽天プレミアムカードとセットで申し込まなくてはいけないということ。
楽天ビジネスカードは楽天プレミアムカードとセットで発行される特殊なシステム
楽天プレミアムカードをお持ちでない方は楽天ビジネスカードを申し込むには同時に楽天プレミアムカードを申し込む必要があり、楽天プレミアムカードをお持ちの場合は、追加で楽天ビジネスカードを申請することになります。
つまり楽天ビジネスカードを持とうとすると、楽天プレミアムカードと合わせて2枚が手元に届くわけです。
楽天プレミアムカードは楽天カードの最上位クラスとなり、楽天カード < 楽天ゴールドカード < 楽天プレミアムカードの順でグレードが上がっていきます。
各、楽天カードの比較
楽天カード | 楽天ゴールドカード | 楽天プレミアムカード | |
---|---|---|---|
年会費 | 永年無料 | 2,000円(+税) | 10,000円(+税) |
家族カード | 追加可能 | ||
ETCカード | 500円(+税) 会員ランクがダイヤモンド以上で無料 |
無料 | |
旅行傷害保険 | 海外旅行:最高2,000万円 (利用付帯) |
海外旅行: 最高5,000万円 (利用付帯) 最高4,000万円 (自動付帯) 国内 最高5,000万円 |
|
ショッピング補償 | なし | 国内外:最高300万円 | |
ポイント | 街でのお買いもので100円につき1ポイント 楽天市場でポイント最大3倍 |
街でのお買いもので100円につき1ポイント 楽天市場でポイント最大5倍 |
|
空港ラウンジ | なし | 国内空港ラウンジを 年2回まで無料使用可能 |
世界1,300箇所以上のラウンジが 利用可能になる「プライオリティ・パス」が 無料で発行 |
国際ブランド | Visa、Mastercard、American Express、JCB | Visa、Mastercard、JCB | Visa、Mastercard、American Express、JCB |
もちろん楽天ビジネスカードと楽天プレミアムカードの引き落とし口座は別々に分けることができるので、経費と個人利用分は綺麗に分別することができます。
楽天ビジネスカードの国際ブランドはVISAしか選ぶことができない
楽天ビジネスカードの国際ブランドは残念ながらVISAしか選ぶことができません。
一緒に契約することになる楽天プレミアムカードはVisa、Mastercard、American Express、JCBと選ぶことができます。
そうなると、世界中で一番利用可能店が多いVisaで十分まかなえるとは思いますが、万が一を考えて楽天プレミアムカードの方はVisa以外の国際ブランドにしておくのも良さそうです。
楽天ビジネスカードで決済する場合は「1回払い」のみ
他の多くの法人・ビジネスカードと同様に楽天ビジネスカードで決算する場合は1回払いのみしか選択できません。
もし複数回で支払いたい場合は、個人用となる楽天プレミアムカードで支払うことになります。
年会費は実質1,2000円+税
楽天ビジネスカードの年会費は2,000円+税ですが、同時に申し込みとなる楽天プレミアムカードの年会費が合わせて必要となってきます。
そうなると楽天ビジネスカードを持つのであれば実質12,000円+税が年間で必要。
楽天プレミアムカードは実質ゴールドカードステータスなので、相場で考えると12,000円+税は高くもなく、安くもないと言える金額感です。
楽天ビジネスカードの審査は厳しい?
楽天ビジネスカードの審査は他の法人・ビジネスカードと同じレベルの難しさと言われています。
審査は個人の信用やクレジットヒストリー、会社の財務や規模、職種などを総合的に判断して行われます。
もし、会社の財務状況が悪い、もしくは過去に個人クレジットカードで支払い遅延があった、自己破産経験があるなどがあるのであれば、他の審査に通りやすい法人・ビジネスカードを選ぶことも選択肢に入れる方が良いかもしれません。
楽天ポイントを効率よく貯める方法
さて、楽天ビジネスカードを申し込むと同時に楽天プレミアムカードも申し込むことになるのですが、楽天ポイントはどちらのカードに付与されるのでしょうか。
※楽天スーパーポイントは現在楽天ポイントの名称に統一されています。
楽天ポイントは楽天プレミアムカードに付与される仕組み
楽天ビジネスカードで経費分を決済した場合は楽天ポイントが付与されますが、このポイントは楽天プレミアムカードに集約されて付与されます。
つまりポイントに関しては経費決済利用分も個人的な買い物分もすべて集約されるということです。
このシステムはユーザーにとっては良いシステムと言えるでしょう。
楽天ビジネスカードと楽天プレミアムカードのポイントが合算された方が、使い道は良くなるはずですから。
ポイントを効率よく貯めるのであれば、キャンペーンを利用しよう
楽天はポイントが通常よりも多くもらえるキャンペーンを定期的に行っています。
特にSPU(スーパーポイントアッププログラム)を利用するのが一番ポイントが溜まる近道。
SPU(スーパーポイントアッププログラム)とは
SPU(スーパーポイントアッププログラム)対象サービスの条件を達成すると楽天市場での買い物をした際にポイントアップするプログラムのこと。
他キャンペーンと組み合わせることで、さらにポイントアップ
楽天はSPUの他に定期的なキャンペーンを行なっています。
- 楽天イーグルス、ヴィッセル神戸、FCバルセロナが勝利した翌日はさらに3倍。
- お買い物マラソンキャンペーン(楽天市場内のショップを10店舗買いまわるとポイントが最大10倍になる)
- 毎月1日はワンダフルデーでさらに2倍
- 毎月0と5がつく日にエントリーするとポイントがさらに5倍
このように楽天、もしくは関連会社やショップで買い物をするとさらにポイントがアップ特典が発生する仕組みというわけです。
人気法人・ビジネスカードと比較するとどちらがおすすめ?
このように楽天ショップで買い物をする、または楽天グループのサービスを多く利用しているのであれば、ポイントは非常に多く貯めることができる楽天ビジネスカード。
そんな楽天ビジネスカードと他の人気の法人・ビジネスカードを比較した場合、どちらがおすすめなのでしょうか。
ゴールドカードステータスで、非常に人気の法人・ビジネスカードであるアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードと比較してみましょう。
楽天ビジネスカード 楽天プレミアムカード |
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード | |
---|---|---|
年会費:初年度 | 12,000円+税 | 31,000円+税 |
サブカード年会費 | 発行不可 | 12,000円+税 |
ETCカード | 無料/2枚目以降500円+税 | 500円+税 |
ポイント還元率 | 1%〜5% | 0.3%〜1.0% |
申込資格 | 20歳以上の法人 または個人事業主 |
20歳以上の個人事業主 または法人代表者 |
限度額 | 300万円 (プレミアムカードと枠は共有) |
個別に設定 (1,000万円も可能) |
旅行傷害保険 | 海外旅行:最高5,000万円(利用付帯) 4,000万円(自動付帯) 国内 最高5,000万円 |
海外:最高1億円 国内:最高5,000万円 |
空港ラウンジ | 世界1,300箇所以上のラウンジが利用可能になる 「プライオリティ・パス」が無料で発行 |
世界1,300箇所以上のラウンジが利用可能になる 「プライオリティ・パス」が無料で発行 |
ショッピング補償 | 国内外:最高300万円 | 最高500万円 |
国際ブランド | VISA | AMEX(アメックス) |
ビジネス優待 | Visa ビジネスオファー利用可能だが、 利用シーンは限定的 |
ビジネスだけでなくエンターテイメントや トラベル、レジャーに関する優待など 非常に豊富 |
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは楽天ビジネスカードに比べると年会費が31,000円と高額ですが、それをカバーして余りある特典や補償内容となっていることがよくわかると思います。
また追加カードが発行可能、限度利用額枠が非常に大きい、ビジネス優待などが充実しており経費決済以外での活躍シーンが多そうです。
またアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードはステータス性が高いのも見逃せません。
ステータスが高いということは社会的な信用が高いということと同意。
ビジネスシーンでアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードを出すのと楽天ビジネスカードを出すのでは、周りに与える印象はやはり変わってくるでしょう。
逆に楽天ビジネスカードが優れている点は年会費が安く、ポイントが溜まりやすいというのがやはり際立っています。
結論:楽天グループで買い物を多くする、多くのサービスを求めないのであれば楽天、ステータスやサービス、特典の豊富さを求めるのであればアメックス
結論としては楽天グループで買い物を多くする、多くのサービスが不要なのであれば楽天ビジネスカード、ステータスやサービス、特典の豊富さを求めるのであればアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードがおすすめということになります。
もちろん楽天ビジネスカードが劣っているというわけではありません。
スタートアップ企業や個人事業主の方であれば、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードが活躍するほど出張や会食、ビジネスシーンに参加する機会も少ないかもしれません。
そうなるとアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードはオーバースペックになるという方もいらっしゃるでしょう。
ただ、長い目で見るとやはりきになるのが追加カードが発行できない、そして利用限度額枠が小さいということは楽天ビジネスカードのデメリットと言えるでしょう。
特に利用限度額は最高300万円となっており、楽天プレミアムカードと枠は共有しているので、個人利用が多くなると楽天ビジネスカードの利用できる額が少なくなるといことが考えられるのは少し不安です。
ポイントや年会費とサービスや特典を秤にかけて選択するのが良いと言えるでしょう。
記事のポイントまとめ。次ページでは法人カードの人気ランキングもご紹介
いかがだったでしょうか。今回は楽天ビジネスカードについて解説してきました。今回のポイントをまずはまとめます。
- 楽天ビジネスカードは楽天プレミアムカードと同時申し込みが必要
- 楽天ショップ、または楽天グループで買い物やサービス利用することで多くのポイントを獲得可能
- ポイントや年会費の安さなら楽天、ステータスやサービス内容、限度額枠を求めるなら他の法人カード
このようになりました。
楽天ビジネスカードを選択するかどうかはやはり楽天ショップ、または楽天グループで買い物やサービス利用する方は楽天ビジネスカードがポイントがたくさん溜まってお得。
しかし、ステータス性やサービス内容などをより必要とするのであれば他の法人・ビジネスカードもチェックするのが良さそうです。
ご自身の会社の状況やライフスタイルに合わせて選ぶことをおすすめします。
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