楽天の法人カードは安い年会費と高ポイント還元でビジネスにもおすすめ!
個人向けのクレジットカードで楽天カードといえば、ポイント還元率が非常に高くコスパの良いと評判のカードです。
では、法人カードにおける楽天カードはいかがでしょうか?
もちろん、楽天の法人カードである「楽天ビジネスカード」も法人カードの中でとても還元率が高く、人気の高いカードです。
ですが、楽天ビジネスカードを利用するには少々複雑な条件があったり。
付帯サービスや申込方法においてもしっかりと事前に情報を知っておきたいところ。
このページでは、楽天の法人カードである「楽天ビジネスカード」について、基本的なカード情報からメリット・デメリット、カードの作り方まで分かりやすくご紹介していきます。
楽天ビジネスカードについて
まず、楽天の法人カードである「楽天ビジネスカード」を発行するためには、個人用の楽天カード「楽天プレミアムカード」を所有している前提条件があります。
というのも、この楽天ビジネスカードの位置付けが個人向けカードである楽天プレミアムカードの子カードとなっているため。
なので、会社経営者や個人事業主で楽天プレミアムカードを既に利用していて、法人カードを作成したい方に向けたカードになっているのです。
楽天カードの利用を公私はっきり分けたい方に良く申し込みされています。
もちろん、個人向けの楽天プレミアムカードを所有していない方でも、楽天ビジネスカードと同時に申し込みを行えば、問題なく利用することが可能です。
個人カード(楽天プレミアムカード)との違い
楽天ビジネスカードを所有するということは、自動的に2枚の楽天カードを持つことになりますが、楽天プレミアムカードと楽天ビジネスカードでどのような違いがあるのでしょうか?
先ほどお伝えしたように、個人カードに+αで利用する形のため、法人カードの方に特別な付帯サービスがあるわけではありません。
また、個人カードの方に付帯されているサービスをビジネスの方にも利用できるので、あくまで公私の支出をはっきり区別して管理する、銀行の引き落とし口座を分けることがメインになります。
国際ブランドVISA / Mastercard / JCBVISA
楽天プレミアムカード | 楽天ビジネスカード | |
---|---|---|
年会費 | 11,000円(税込) | 2,200円(税込) |
家族カード | 1枚あたり5,500円(税込) | ー |
ETCカード | 発行枚数制限無し 1枚目無料、2枚目以降550円(税込) |
|
限度額 | 両カード合計で最高300万円まで | |
支払い口座 | 個人名義の預金口座 | 法人名義の預金口座 |
支払い回数 | 1回払い、分割払い、据置き一括払い、半年賦併用払い、リボ払い | 1回払いのみ |
入会資格 | 20歳以上の安定した収入のある方 | 20歳以上で安定した収入のある法人代表者様(会社登記上、代表権を有する方)、及び個人事業主の方 |
ポイントサービス | 楽天ポイント(100円=1ポイント) 楽天ビジネスカード利用で貯まったポイントは個人ポイントとして利用可能 |
|
付帯保険 | 国内旅行傷害保険:最高5,000万 海外旅行傷害保険:最高5,000万 動産総合保険:最高300万円 ショッピング保険:年間最高300万円 ※ 国内旅行傷害保険・海外旅行傷害保険・動産総合保険は楽天プレミアムカードのみの付帯となります。 |
ー |
付帯サービス | プライオリティパス 国内空港ラウンジサービス 国内外旅行傷害保険 トラベルデスク など |
VISAビジネスオファー |
楽天プレミアムカード(個人用カード)について
こちらがメインのカードであり、クレジットカード業界におけるゴールドカードの位置付けになっています。
そのため、付帯サービスや特典は比較的豪華で充実したものになっています。
こちらの個人カードは国際ブランドをVISA、Master、JCBの3つから選択でき、楽天年会費は11,000円(税込)となっています。
ポイント還元率が高い
基本的にポイント獲得条件は100円のカード利用で1ポイント(還元率1%)。
さらに、プレミアムカード会員には特典として登録した誕生日月は楽天市場での利用でポイントが3倍となっており、100円のカード利用で3ポイント(還元率3%)になります。
それだけでなく、プレミアムカード会員なら「楽天市場コース」「トラベルコース」「エンタメコース」と用意された3つのコースから1つ選択することが可能で、選んだコースのカード利用があると獲得ポイントが+1%されます。
また、楽天では定期的にポイント還元率が高くなるキャンペーンを実施しているので、これ以上にポイントが貯めやすいと考えて良いでしょう。
プライオリティパスプレステージ会員(年会費$399)が付帯
ゴールドカードの付帯サービスで人気のプライオリティパスがこのプレミアムカードにも付帯しています。
プライオリティパスとは世界100カ国以上、300以上の都市・地域で600ヵ所以上の空港ラウンジが利用できる会員制サービス。
プライオリティパスの会員になると常に航空会社、搭乗クラスに関係なく世界中の空港で独自の提携先ラウンジを利用することが可能です。
一般的にゴールドカードの特典として付いている空港ラウンジはあくまで「国内」のみ。
世界の空港のラウンジとなるとプライオリティパスがないと利用できないことがほとんどです。
なので、ゴールドカードに付帯していること自体が珍しいこのプライオリティパス、実は年会費がやや高額になっているのです。
このプレミアムカードに付帯されている最上級のプレステージ会員は399USドルと1ドル100円で計算すると約40,000円となっています。
この年会費で個人用ゴールドカードと法人カードが所有できて、さらにこれらの特典が付帯していると考えると非常にお得なことがわかります。
国内、海外旅行とショッピング保険が自動付帯
クレジットカードの保険に関しては、条件付きの利用付帯も多いのですが、こちらのカードは国内、海外旅行共に最高5,000万円までの自動付帯となっています。
また、ショッピング保険に関しても最高300万円までの自動付帯となっており、とてもゴールドカードらしく安心できる保険内容となっています。
年会費について
法人カードである、楽天ビジネスカード単体の年会費は2,200円(税込)となっています。
この年会費を見ると安く感じますが、実際は個人用のプレミアムカード(年会費11,000円・税込)も同時に所有することになるので、実質の年会費は合計で13,200円(税込)になります。
年会費 | 対象 | |
---|---|---|
楽天プレミアムカード | 11,000円(税込) | 個人用ゴールドカード |
楽天ビジネスカード | 2,200円(税込) | 法人カード |
それでもこの金額で、個人のゴールドカードと法人カードを所有できるとなると比較的コストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。
付帯サービスや保険について
こちらは、法人カードの方に特別付帯しているサービス、保険はありません。
個人カードのプレミアムカードに付帯されているサービス、保険をビジネスにも活用することができるので、そちらを利用することになります。
特にビジネスで海外に頻繁に行かれる経営者、個人事業主の方にとってプライオリティパスが利用できることは非常に嬉しいポイントでしょう。
楽天法人カードのメリット
楽天ビジネスカードを所有、利用することのメリットを分かりやすく、簡潔にまとめてみます。
楽天プレミアムカードの特典をビジネスにも利用できる
こちらは既にお伝えしてきていますが、個人ゴールドカードである楽天プレミアムカードの付帯サービスや保険といった特典を、ビジネスの場面にも利用できるということ。
安心な自動付帯の保険や、通常であれば高額な年会費を必要とするプライオリティパスが割安な年会費で法人カードでも利用できるのは、非常に嬉しいポイント。
経費で貯まったポイントを個人カードに還元できる
楽天カードの最大のメリットの1つがこのポイントをまとめられること。
独自のポイントプログラムである「楽天ポイント」で、法人カードを利用した際も、ポイントを個人用カードに貯めることが出来るのです。
つまり、法人カードで支払っている経費で発生したポイントも個人カードにつけることになります。
なので、貯まっているポイントの明細は1つの管理画面で確認しやすいです。
法人カードの経費支払いで貯めたポイントを楽天市場でお好きな買い物に利用できたり、ホテルの宿泊費に充てたり自由自在に利用することができます。
ポイントを活用する選択肢が多い
貯めたポイントはもちろん楽天市場をはじめとした楽天サービス内で利用できますが、そのほかにも、数多くのサービスの選択肢から利用方法を選ぶことができます。
楽天Edyにチャージして使える
楽天が展開してるキャッシュレス決済の楽天Edyに「1ポイント=1円」でチャージすることができます。
楽天Edyは、コンビニやスーパーなどを含む数多くの加盟店で利用できるため、貯めたポイントを日常の買い物で利用したいという方におすすめです。
それだけでなく、楽天Edyを利用して買い物をすれば、200円につき1ポイントが付与されるため、「貯めたポイントを使ってポイントを獲得する」ことが出来ます。
身の回りの提携店で現金と同じように使える
日常的に利用するお店(楽天ポイント提携店)でも、1ポイント1円として支払いに利用することができます。
主な提携店は下記のとおりです。
- マクドナルド
- プロント
- ミスタードーナツ
- くら寿司
- 出光
- 松坂屋
日頃の支払いで気軽にポイントを使えるため、ちょっとした買い物をポイントで支払ってしまうことも可能です。
ETCカードの発行が無制限に可能
楽天ビジネスカードではETCカードを1枚目を発行費用、年会費無料で発行することができます。
ですが、法人カードをお持ちの方の中にはETCカードを追加したいという場合は、2枚目以降は年会費500円(税抜)の年会費を支払えば何枚でも発行可能です。
ETCカードの発行枚数に上限を設けている法人カードも多いので、上限がない方が嬉しい方にとってはポイントになります。
しかし、あまりに何枚も発行すると、その分年会費が重なっていくのですが、もし可すると複数枚ETCカードを発行することが一番の目的という方もいらっしゃるかもしれません。
その場合、JCB系の法人カードにあるようなETC年会費が無料で無制限に発行してくれるような法人カードを選んだ方がお得になります。
国内25空港にあるラウンジが無料で利用可能
楽天の法人カードでは、国内にある空港ラウンジが利用できます。
このカードはゴールドカードなので、定番な国内主要空港のラウンジ利用サービスも付帯します。
その他にもレンタカーを会員価格で利用できるなど豊富な特典が付帯しています。
要注意!楽天法人カードのデメリット
ここからは、他の法人カードと比較して楽天の法人カードが持つデメリットな情報をまとめていきます。
選べる国際ブランドがVisaのみ
楽天カードと言えば、カード発行の際に国際ブランドがVisa、Master、JCBの中から選できることがほとんどですが、こちらのビジネスカードはVisaのみとなっています。
Visaしか選べないことがデメリットと呼べるか微妙ですが、ビジネス以外の楽天カードでは通常選べると比べるとデメリットと言えるかもしれません。
ですが、Visaのビジネスカードに付帯される定番サービス「ビジネスオファー」は付帯されています。
また、同時に所有するプレミアムカードはVISA、Master、JCBの国際ブランド3つから選択することができます。
ビジネスカードは1回支払いの必要あり
楽天ビジネスカードで決済する際、支払方法は「1回払い」にしか対応していません。
2回払い、分割払いなどには未対応となっているため、高額商品の購入には経営者の方も個人事業主の方もキャッシュフローを気に掛けるようにしてください。
こちらも、法人カードではなく、個人用のプレミアムカードであれば1回払い、2回払い、分割払いに対応しています。
なお、楽天ビジネスカードの限度額は、楽天プレミアムカードと共有されるため、決済可能な金額に都度ご注意ください。
個人カードで利用した明細を考慮していないと、法人カードで利用したいときに限度額いっぱいになってしまうこともあります。
なので、事前に限度額については問い合わせをして上げてもらう申し込みをする必要があります。
別の口座が必要
経営者の方は既に口座を分けているので問題ないと思いますが、個人事業主の方も、楽天プレミアムカード引き落とし用の個人口座とは別に、楽天ビジネスカード用の口座を用意する必要があります。
個人事業主の方の中には、公私の口座が一緒になっている方がいらっしゃるかと思いますが、楽天の法人カードでは口座を分けなければなりません。
本人名義で新たに口座を作成、登録する手間はかかりますが、これを期に個人の支出とビジネスの支出を明確に分けることが出来るようになります。
そうすれば、節税対策や経費の詳細把握、見直しなどがスムーズにすることができます。
追加カードの申込ができない
こちら他の法人カードによっては作成出来るのですが、楽天の法人カードは従業員用の追加カードは作成することが出来ません。
このポイントは経営者の方によっては大きなデメリットとなる可能性があります。
いずれにしても、楽天ビジネスカードで「従業員に追加カードを持たせて、お金の流れを管理する」といった法人カードの使い方がしたい方にはおすすめ出来ないようです。
楽天法人カードを発行するために必要な書類と期間
法人の場合は2点、個人事業主の場合は1点の書類が申し込みに必要です。
ただ、法人の場合も代表者個人だけに絞った法人カードの場合は、必要書類は個人事業主と同じ1点のみで大丈夫です。
また、法人カードを既に持っている方で、住所変更やその他の理由で申請する必要があり、他の書類を提出する場合は法人・個人事業主のどちらも別途補完書類1点が必要です。
法人の本人確認書類(法人のみ)
法人の本人確認書類には次の2点が提出可能となります。
- 現在事項全部証明書
- 履歴事項全部証明書
この2点のうちどちらか1点の原本またはコピーを申込書に同封してください。
代表者の本人確認書類(法人・個人事業主)
代表者の本人確認書類としては下記のコピーを提出する必要があります。
- 運転免許証または運転経歴証明書(裏面に変更情報がある場合は両面のコピーが必要)
- パスポート
- 健康保険証と現住所が確認できる補完書類(カードの場合は両面のコピーが必要)
- マイナンバーカード(カードの表面のみ(マイナンバーの記載のない方))
- 住民票の写し(コピーでなく原本でも可)
- 在留カードまたは特別永住者証明書等(裏面に変更情報がある場合は両面のコピーが必要)
これらの中から1点を選び、名前・現住所・生年月日が見えるようにA4用紙に原寸大コピーし、申込書に同封してください。
申し込みから到着までの期間
必要書類を提出し申し込み完了後、クレジットカード会社から必要書類を5営業日ほどで申し込み時に入力された住所に郵送されます。
そして、必要書類が到着してから約2週間前後で、楽天の法人カードであるビジネスカードが送付されてきます。
楽天ビジネスカードの審査基準
楽天ビジネスカードの審査はそれほど難しくありません。
設立したばかりの法人や個人事業主などでも審査通過の可能性は大いにあると言えます。
続いて、楽天ビジネスカードの申込資格や審査基準について説明していきます。
申込には個人用クレカの楽天プレミアムカードが必要
楽天ビジネスカードを発行するには、まず楽天プレミアムカードの審査に通過していなければなりません。
個人用のクレジットカードである楽天プレミアムカードの審査に通過できれば、法人カードの発行がおおよそ可能と言えます。
楽天の法人カードを作成するのであれば、個人用のカードを作成しなければならず、逆に言えば個人用カードの審査に通れば、法人カードも発行できるのですが、考えられる理由は下記の2点です。
- 限度額は楽天ビジネスカードと楽天プレミアムカードが合算される
- 法人カードも個人としての審査になるので会社は関係ない
これらの理由より楽天ビジネスカードの審査について考えるというより、楽天プレミアムカードの審査について考える必要があります。
楽天プレミアムカードの審査に通過する基準
これまでの内容で、法人カードの楽天ビジネスカードを発行するには個人用カードの楽天プレミアムカードの審査に通過しなければいけないとわかります。
それでは楽天プレミアムカードの審査基準について具体的に解説します。
申込資格
申込資格は、20歳以上で本人に安定した継続的な収入のある方。
普通の楽天カードは、18歳で学生も可能なのでややハードルが高く見えますが、ゴールドカードと考えれば低いハードルでしょう。
審査方法
楽天プレミアムカードの審査方法は基本は自動審査のスコアリングシステムを採用しているので、基準を満たしていればスムーズに審査を通ることが出来ます。
一方で、法人カードの楽天ビジネスカードも同時に申し込んでいると、自動審査に加えて手動審査が加わり、特に人の目による手動審査をメインに実施されます。
審査通過の基準
審査において重要な要素は下記の3点。
- 職業
- 勤続年数
- 年収
職業の指定は特にありませんが、法人カードを作成するにあたって、法人の代表や個人事業主であれば問題ないでしょう。
勤続年数に関しても長いに越したことはありませんが、新規法人や設立間もない個人事業主などの場合は、それまでの経歴やクレヒスが重視されます。
こちらも、経歴やクレヒスに問題がなければ、気にすることはありまん。
最後に、年収についても勤続年数と同様に新規法人や個人事業主などは見込み年収しかわからないため、過去の実績が重視されます。
参考としては約400万円ほどあれば審査上は問題ないようです。
これらの条件をクリアできそうであれば、楽天の法人カードを発行できる可能性は高いと言えます。
このビジネスカードがおすすめな方
楽天の法人カード「楽天ビジネスカード」の利用がおすすめ出来る方をまとめてみます。
- 国内外へ飛行機での出張や旅行が多い
- 高還元率の法人カードを探している
- 個人事業主やフリーランス
こういった方々に、楽天の法人カードがおすすめとなります。
頻繁に飛行機を利用される方にとっては、国内だけでなく世界中のラウンジが利用できるだけでなく、貯めたポイントをANAマイルに替えて利用することもできます。
また、元々還元率の高いことで評判の楽天カードなので、法人カードでも還元率が非常に高いので還元率を意識した法人カード選びならこちらがおすすめです。
それ以外でも、個人用カードと法人カードがセットになっていたり、追加カードの作成ができない点から、個人事業主の方やフリーランスの方にもおすすめできます。
ポイントを1つにまとめて貯められるので、ポイントを公私のどちらにでも利用できるため、個人用カードと別の法人カードを所有するのであればこちらでまとめるのがおすすめです。
まとめ
今回は、楽天の法人カードについて基本的な情報からメリット・デメリット、おすすめできる方までまとめてみました。
楽天のカードは審査も通りやすいことから法人カードも作成しやすいのもポイントとなっています。
既に法人カードをお持ちの方も、楽天の法人カードは年会費も比較的安いため、コスパ良くゴールドカードの優待を受けたい場合は、こちらの法人カードに変更されても良いでしょう。
もちろん、審査を通るか不安で法人カードをまだ持っていない法人設立したての方、他の法人カードの審査に落ちてしまった個人事業主やフリーランスの方も、ぜひこちらの楽天ビジネスカードを検討されてみてはいかがでしょうか?
楽天の法人カードはビジネスにおけるメリットが大きいカードと言えます。